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「イラストレーションの日2023」オリジナルフレーム切手|採用作品の発表!

2023年2月12日 お知らせ イベントレポート 本部

1月11日は、「イラストレーションの日記念 オリジナルフレーム切手」図案募集のTwitterキャンペーンに、たくさんのご参加をいただきましてありがとうございました!

本年も、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。
キャンペーンに関係なく、12日以降もタグをつけて#イラストレーションの⽇2023を楽しんでくださる方も多数いらっしゃいました。
また今年は、名だたる企業の公式アカウントの皆様にも、#イラストレーションの⽇2023のタグをつけて沢山の投稿をいただきました♪
改めて、イラストレーションの⽇を盛り上げてくださった全ての皆様に深く感謝申し上げます。

1月11日に #イラストレーションの⽇2023のタグをつけてイラスト作品をアップしてくださった⽅は
425名
うち有効対象者数(※JILLAをフォローが条件)は、258名(1月11日の日付のみ有効)
有効作品数は、818枚(1月11日の日付のみ有効)でした。

審査の結果、採用作品(10作品)が決定いたしましたので以下にご報告させていただきます。

採用作品の発表

採用された作家の皆様、大変おめでとうございます!(掲載順は、得票数とは関係ありません)
切手シート30枚は、4月中旬以降にご指定の住所に発送させていただきます。

切手シートの完成イメージ

完成イメージ

審査について

一次審査では、有効作品数 818作品のうち「切手として成立する作品」を基準に選考が行われ、549点が一次審査を通過いたしました。

二次審査からは6名の先生方に審査員として加わっていただき、日本イラストレーション協会(理事9名)をあわせた計15名が、ひとり「最低30票以上の投票」を行い、549点の中からそれぞれ切手にふさわしいと思うデザインに投票していただきました。

10票〜7票を獲得した作品(5作品)は、この時点で採用確定とし、
6〜5票を獲得した16作品(次点)から最終審査を経て、5作品を採用とさせていただきました。

惜しくも採用とならなかった次点11作品につきましては、末尾にてご紹介させていただきます。

今年は事前に「横長の構図」「暖色系」「風景作品」などのキーワードをお伝えしたこともあってか、バリエーションに富んだ作品が多く見応えがありました。
しかしながら、切手になるには構図的に難しい縦長の作品などが惜しくも採用を逃した印象を受けました。次回はぜひ、切手のサイズや比率を考慮した作品作りをされてみてはいかがでしょうか。

たくさんのご応募、ありがとうございました!

審査員

審査員(敬称略)
イラストレーター 佐々木 悟郎
イラストレーター 津々井 良
装丁家 宮川 和夫
画 家 田中 ラオウ
デザイナー 鷹野 雅弘
デザイナー 北村 崇

日本イラストレーション協会 理事(9名)

審査総評

日本イラストレーション協会 代表理事 誉田哲朗

はじめに、今回の審査で入選されたイラストレーターの皆様、おめでとうございます。
自分の作品が実際に使える切手として発売されるワクワク感はイラストレーションを描く人にとって、とても価値があるものだと思っています。
今年は、多くの企業や教育機関などが #イラストレーションの日 のハッシュタグで発信してくださるなど、「イラストレーションの日」の社会的認知が一歩進んだのではないかと感じています。

このような盛り上がりの中、審査自体は今年も多くの熱のこもった作品に出会えて、とても楽しい審査となりました。切手にはならなかった作品にも、イラストレーションとして非常に魅力的に思えるものも多く見受けました。

当落を分けたのは「切手のイラスト」へのこだわり。切手やはがき、郵便はインターネットのスピード時代に対して、どこかゆっくりして、スローで余韻の残る媒体です。想いのこもったストーリーがあったり、自分のデザインしたイラストの切手を送られる人とその切手を通じて、どんな想いを共有したいのかが明確で、ポジティブな作品はとても魅力的に見えました。
また、切手にレイアウトする前提の審査において採用されやすい矩形は決まっており、せっかくの世界観をトリミングしてしまうと台無しになるイラストも散見しました。

イラストレーションの日を共に楽しむだけならば、それらの受け手と共有する想いやトリミングを前提とした配慮は不要ですが、自分のイラストが切手になる体験をしたい!という方々は、これらのデザイン的な配慮をしっかり表現と共存させてほしいと思います。これらを踏まえて、来年はさらに魅力的なイラストレーション作品と出会えることを期待しています。

イラストレーター 佐々木悟郎

リアルなタッチのものからグラフィック的な表現の絵まで、そしてキャラクターとバラエティーに満ちたイラストレーションが選ばれました。
その時の気分に応じて使いたい切手等です。
手紙を出すのが楽しくなりそうです。

イラストレーター 津々井良

審査コメント年々レベルが上がり、審査が難しいです。

今回の審査では、全体的に色が弱くて、色が綺麗な作品が見られなかった様に感じました。
大量の作品数の中で目をひくには、造形や発想、アイデア だけでじゃなく、色彩を意識の中に入れて頂くと いいのじゃないかなと思います。来年も楽しみです。

装丁家 宮川和夫

入選された皆さん、おめでとうございます。
切手は、手紙や葉書を通して時候の挨拶や、冠婚葬祭、引っ越しのお知らせなど、人が生きていく中での「心の機微」を相手に伝えるためのツールです。
それを考えて描いている人の作品をセレクトしました。

中でも妄想ハクビシンさんと宮崎ひかりさんの作品は切手としての佇まいがとてもよいと思いました。また、まえじまふみえさんの作品は切手の役割を鳥に託したようでとても気に入りました。

画家 田中ラオウ

応募作品を見て、もしかしたら切手用に描いた絵というわけではなく、手持ちの中から切手になったら嬉しい作品を応募した方も多いのかなぁと感じました。

魅力的な絵だけど小さく細かく描いてあるために切手サイズには耐えられない、という判断で投票できない作品がとても多かったからです。
審査員としては素敵な絵がたくさん見られて嬉しいんですが、せっかく応募するならやっぱり選ばれたいですよね。

「選ばれたらラッキー」という感覚だったとしても自分の絵を審査されるような場所に応募する時点で充分素晴らしい姿勢なんですが、諸条件をバッチリ抑えた作品で優勝を狙いに行くようなチャレンジも楽しいと思いますよ! そしてあらゆる配慮をして全力を尽くした絵が全く通用しなくて自暴自棄になりかける、というのが一流の絵描きへの第一歩だと思います(笑)。

採用された皆様、おめでとうございます。

デザイナー 鷹野雅弘

昨年に引き続き、審査員を担当させていただき、たくさんのイラストを拝見しました。
どのイラストもステキで、切手になったら…とワクワクしますが、今回は“リアルにはありえない組み合わせ”に着目しました。 そもそもの世界線が異なる、であったり、サイズ的にムリだったり、CGではなく、イラストだからこそで実現できる表現が楽しいなと感じます。

コロナ禍で「請求書を郵送せずにPDFでOK」という変化がありました。これによって、切手はますます使われなくなりつつあります。寂しいな…と思う反面、レコードの価値が見直されるように、切手の魅力は消えないでしょう。
選ばれたイラストを纏った切手が日常のちょっとした清涼剤となることを想像しながら…

デザイナー 北村 崇

入選された皆さんおめでとうございます。 そしてご参加いただいた皆さんもお疲れ様でした。
色彩へのこだわりや美しいグラフィック表現など、手紙を出すのが楽しみになりそうな作品も数多くあり、審査自体もとても楽しいものでした。

「切手」という小さなスペースですが、その中には色々な想いや表現を詰め込むことができると思います。手紙を出す人、もらう人、送る季節、受け取る場所、そんな切手を使う人々を想像しながら、これからも楽しい作品を作り続けてください。


最後になりましたが、次点の作品をご紹介します。

惜しくも採用を逃しましたが、どれも素敵な作品ばかりでした。来年もまたこのような機会を設けたいと考えておりますので、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

次点作品

たくさんのご応募、ありがとうございました!