佐々木悟郎さんの水彩画展&交流会【レポート】
こんにちは、中日本支部の金山です。
2024年9月21日の「佐々木悟郎さんの水彩画展を見に行こう&交流会」、そして、同日に開催された「水彩画ワークショップ」にも参加しましたので、それらをレポートいたします。
(ワークショップはJILLAのイベントではなく、一般募集されたものです)
佐々木悟郎さん水彩画展
会場は「トーヨーキッチンスタイル」名古屋ショールーム。
かなりのゴージャス空間です。
会場に合わせて食べ物やキッチン道具を題材にした作品が多く、お洒落なインテリアにそれらの作品が見事に調和している様子は、まるでGOROさんの絵と空間が一体となったかのような錯覚さえ覚えました。
下のキッチンは、今人気の「ゼロ動線キッチン」。
シンクとコンロが最短距離、ほとんど一歩も動かずに全ての調理ができるというものです。
この効率的な最新キッチンを使ってGOROさんの絵のオードブルやサラダなどを作るとしたら…?
その調理手順を思い浮かべるのも楽しい(主婦目線)
他にも、私たち愛知県民に馴染みのある栄の風景や、豊橋の路面電車を描いた作品も見られ、嬉しくなりました。
お洒落なGOROさんグッズもさりげなく…(くま、可愛い!)
水彩画ワークショップ
ワークショップは、ピーマン・シシトウ・人参・柿などの身近な野菜をモチーフに、実際に水彩絵の具で描いてみるというものでした。
日頃まったく絵を描かないグラフィックデザイナーの私にはなかなかハードルが高いです…
まずは、GOROさんによる実演から。
絵の具の色の選び方や、水彩特有のにじませ方などを丁寧に解説してくださいました。
印象的だったのは、色彩についてのお話です。
補色の使い方などは、すぐにでも普段の仕事に活かせそうな気がしました。
さて、実際に筆を持ち色をつけてみると、その難しさに戸惑うことばかり。
・大きなモチーフだと塗っている途中で絵の具が乾いてしまう!
・水加減がわからず、水彩画とは思えぬコッテリとした仕上がり!
・蛍光灯の光が両側から当たる場合、影はどう付けたらいいの?(←これは水彩画以前の問題か?)
ダメだぁぁぁあ。助けて。
コマンドZしたいーー!
ウェットオンウェットのにじみ具合も、頭で理解するのと実際にやってみるのとでは大きな差がありました。
やはりこれは何度も描いて経験を積み、慣れていくしかないのでしょう…
参加者の中には小さな子どもや若い学生さんも何人かいて、みなさんとても楽しそうに伸び伸びと筆を動かしていました。
うーん… 今の私に必要なのは、この「純粋に絵を楽しむ心」かもしれない…(どうした私)
それでも、この真っ赤なコッテリトマトは、GOROさんに手直ししてもらったら、柔らかなとっても可愛い出来上がりになりました!
…魔法の手!すごい!
再び水彩画展へ & 夜の交流会
こうして、あっという間の3時間。
(苦戦の連続だったけど楽しかった!もっと長い時間やりたかったくらい)
もう一度、皆でショールームの展覧会場に足を運びました。
ワークショップ後に改めて見てみると、感想がずいぶん違ってきますね。
最初は「きれいな色づかい」「お洒落な配色!面白いレイアウト」といった表層的な感想だったものが、実際に自分で筆を持った後では、全く異なる視点に。
このとてつもなく細かな描写にいったい何日かかるのだろう?
一発で描けるのか、それとも何枚も描き直すのか?
絶妙なにじみは最初から狙って作るもの?
次から次へと湧き出る疑問。
展覧会鑑賞後の交流会では、参加者さんたちが待ってましたとばかりにそれらの質問をGOROさんにぶつけました。
「えー。お酒の席なのに、絵の話するの?」
と冗談を交えながらも、GOROさんは気さくに、そして丁寧に私たちの質問に答えてくださいました。
GOROさんのお弟子さんも交えての会話は、絵に関する技術的な質問から、イラストレーターを目指したきっかけまで、多岐にわたる興味深いものばかり。
ワークショップで技術的な難しさに直面しつつも、GOROさんの作品の素晴らしさをより深く理解できたことは、かけがえのない経験となりました。
また、幅広い年齢層のファンが集まる様子を目の当たりにし、水彩画、そして手描きのイラストが持つ普遍的な魅力も再認識しました。
(私もなにか描いてみよ〜かな〜ララララ〜)
気づけば楽しい交流会での話に夢中になり、お酒を飲みすぎていたようです。
帰りのバスでは足元がふらついて転倒してしまい、しかも大きな忘れ物まで…
海よりも深く反省、です。
GOROさん、トーヨーキッチンさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!
(レポート:金山)