JILLA東・中日本支部合同企画|オンライン絵本部会 – レポート

こんにちは、JILLA東日本支部支部長のアトウです。
2024年7月25日(木)に開催された「JILLA東・中日本支部合同企画 オンライン絵本部会」についてレポートさせていただきます。
本イベントは、東日本支部と中日本支部の交流を深め、絵本作家同士の情報交換と親睦を図ることを目的としました。また、今回会員さんの中でも絵本作家としてご活躍されている3名の方をゲストととしてお呼びし、絵本作家になるまでの経緯や絵本業界でのお話を伺いながら、参加者の皆さまと意見交換をさせていただきました。
今回は、初めての支部間のコラボ企画であり、商業的な「絵本」をテーマとしたとても興味深い内容だったため、全体にとって新たな刺激となりました。

1.ゲストスピーカーによる自己紹介と活動紹介
各ゲストスピーカーが自身のキャリアや活動内容について紹介しました。
林よしえ:名古屋を拠点に活動するイラストレーター・絵本作家。雑誌や書籍、広告、Webのイラストを手がける傍ら、2011年より絵本制作を開始。2015年に『むしむし どこどこ どこいくの?』(アリス館)で絵本デビュー。同作は2016年に第21回日本絵本賞読者賞にノミネートされた。
高橋知子:名古屋でデザイン事務所を経営。店舗施設のブランディングやグラフィックデザイン、WEBデザイン、キャラクターデザインを手がけるほか、デザインスクールやレンタルギャラリー、自社ブランド「GonGariGari」を運営。あいち産業振興機構の経営技術専門家としても活動中。
きもとももこ:元出版社デザイナーから絵本作家に転身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、デザイン事務所や出版社でデザイナーとして勤務。代表作に『うずらちゃんのかくれんぼ』『うずらちゃんのたからもの』『かえるくんのおさんぽ』などがあり、福音館書店より多数の絵本を刊行している。

2.事前アンケートに基づくQ&A
参加者から事前に寄せられた質問に、ゲストスピーカーが回答しました。主な質問とその回答の一部をご紹介します。
Q1. 絵本のストーリーやアイデアはどのように発想しますか?
- 林よしえ:落書きから着想を得ることが多い。日常生活の中で常にアイデアを模索し、お風呂に入っている時などにひらめくこともある。
- 高橋智子:まず伝えたいメッセージを明確に設定してから、そこからストーリーを展開していきます。コラボ作品の場合は、学生たちとテーマを共有し、意見を交換しながら一緒にストーリーを練り上げていくスタイルで進めています。
- きもとももこ:日常生活の中で生まれた小さなアイデアをメモしておき、それらを繋ぎ合わせてストーリーを構築していく。絵本制作を通して、子供たちに伝えたいメッセージを明確にすることを大切にしている。
Q2. 絵本制作で注意していること、大切にしていることは何ですか?
- 林よしえ:子供読者を意識することを特に重視しています。子供は大人よりも絵本を注意深く読み込むため、意図しない解釈を避けるためにも子供目線で制作することが大切だと考えています。また、絵本では絵の美しさだけでなく、ストーリーの骨格をしっかりと作ることが重要。テーマやメッセージが曖昧では、絵がどれだけ美しくても絵本の魅力は半減すると述べています。
- 高橋智子:絵本制作でキャラクターの性格付けを最も重視しています。キャラクターの背景や性格を深く設定することで、自然にストーリーが展開すると考えています。また、個性的なキャラクターを登場させることで、絵本の魅力が増すと感じているようです。
- きもとももこ:対象年齢を意識することが重要だと考えています。特に低年齢層向けでは、幼児の理解度に合わせた表現やストーリー構成が必要と述べています。例えば、背景をぼかして奥行きを出す表現は幼児には物の形が分かりにくいため避けるべきだと指摘。また、福音館の編集者から学んだ、サイズやシリーズを統一して視認性や売上を高めるマーケティングの工夫についても語っています。
その他の質問に下記の内容にもお答えいただきました。
- 絵本作家としての理想と現実
- 絵本クリエイターになるためのアドバイス
- 絵本出版の傾向
その後、ブレクアウトルームにて少人数のディスカッションをしました。絵本作家に興味のある参加者さんのご意見を伺ったり、個別で絵本や絵本業界の話をして盛り上がりました。
休憩後、参加者同士で意見交換や質疑応答を行いました。
- 絵本制作の苦労や喜びについて
- 締め切りに追われる大変さ、アイデアが浮かばない時の苦しみ、出版社との交渉の難しさなど、絵本作家ならではの苦労が共有されました
- 一方で、完成した絵本を手に取った時の喜びや、子供たちからの反響が大きなモチベーションになるという意見も聞かれました
- 絵本市場の現状と将来展望について
- 出版不況や少子化の影響で、絵本市場は厳しい状況にあるという認識で一致しました
- 電子書籍の普及や、新たな販売方法の模索など、絵本業界を取り巻く環境の変化についても議論が交わされました
- 絵本作家としての活動方法や収入源について
- 出版社との専属契約だけでなく、フリーランスとして活動する絵本作家も増えている
- 絵本制作以外にも、イラストの仕事やワークショップの開催など、収入源を多角化することも重要であるという意見が出されました

今回の交流会は、絵本作家を目指す人、活躍している人、絵本に関心のある人が集まり、活発な意見交換が行われました。
絵本制作の楽しさや難しさ、絵本業界の現状と将来展望など、様々なテーマについて語り合うことができ、参加者にとって有意義な時間となりました。
特に、絵本作家としての道筋は多様化しており、従来の出版形態にとらわれず、新しい表現方法や活動スタイルを模索していくことが重要であるという認識を共有することができました。
また、参加者同士の交流を通じて、互いに刺激を与え合い、今後の創作活動のモチベーションを高めることもできました。
今後も、このような交流会を定期的に開催し、絵本作家さんや絵本業界に興味のあるクリエイターさんや絵本作家さんも含め、業界を盛り上げていければと考えています。
下記、イベントのアンケートの一部をご紹介します。
職種をお聞かせください
- イラストレーター
- 絵本作家(デザイナー)
- 絵本作家
- グラフィックデザイン
- デザイナー
- イラストレーター、コンセプトアーティスト
- 画家、イラストレーター
- グラフィックレコーダー


上記の回答の理由があればお聞かせください
- 作家さんの話が聞けてためになった
- 絵本出版のリアルな話しが聞けて面白かった
- 私自身も勉強になり、楽しかったです!
- 伺いたかった業界の動向を知る事ができました。
- 貴重なお話ありがとうございました。
- 絵本作家さんから直接お話が聞けたので
- もう少し、段取りしっかり。

ゲストの方々の貴重なお話をいただきまして、誠にありがとうございました!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
また今回は参加できなかった皆様も、9月にオンライン交流会を企画しておりますので、ぜひご参加ください。
また、いつでもクリエイティブな話やフリーランスの相談ができるコミュニティを運営しております!東日本の会員の方はご参加いただき同じ地方の方とのつながりができればと考えています。ぜひ、ご利用ください!
今後とも、東日本支部をよろしくお願いいたします。
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