「イラストレーションの日2024」オリジナルフレーム切手|キャンペーンのご報告と採用作品の発表!
このたびの令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。
2024年も、たくさんのご応募をいただきありがとうございました!
1月11日は、「イラストレーションの日記念 オリジナルフレーム切手」図案募集のXキャンペーンに、たくさんのご参加をいただきましてありがとうございました!
新年は大きな地震があり、大変な幕開けとなりましたが、こんな時だからこそ、元気の出る温かいイラストで少しでも元気になっていただけたらと、今年も #イラストレーションの⽇2024 オリジナル切手図案募集キャンペーンを開催することといたしました。
当日は、名だたる企業の公式アカウントの皆様にも、#イラストレーションの⽇ のタグをつけて投稿をいただいたり、キャンペーンに関係なくイラストレーションの⽇を楽しんでいただいている様子も含め、スタッフ一同とても嬉しく拝見させていただきました。
改めまして、イラストレーションの⽇を盛り上げてくださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。
キャンペーンの結果は
1月11日(1月11日の日付のみ有効)に
#イラストレーションの⽇2024 のタグをつけてイラスト作品を投稿してくださった⽅は、707名
うち、「JILLAアカウントをフォロー」の条件を満たす作品は、249名
審査対象の作品数は、761枚 でした。
#イラストレーションの⽇2024 のタグあり投稿数は、昨年の2023に比べて1.7倍の707名と大きく伸びたにも関わらず、条件(JILLAアカウントをフォロー)を満たしている作品は、ほぼ昨年と同等数でした。条件を満たしていない作品の中にも素晴らしい作品が多数投稿されておりましたので、「対象となる条件」の周知が行き渡っていなかった可能性を考慮して、今後はさらに事前の告知に力を入れていきたいと思います。
厳正なる審査により、採用作品(10作品)を決定いたしました。
その結果は以下のとおりです。
採用作品
採用された作家の皆様、大変おめでとうございます!
切手シート30枚は、4月中旬以降にご指定の宛先に発送いたします。
※作者アカウントを伏せて作品のみで審査を行うため、2回目の採用者も複数誕生しました。
今後、より多くの方に採用の機会を設けるため、3回目の採用後は「殿堂入り」といたします。
審査について
一次審査は「切手のイラスト」として成立するかどうかを基準に選考され、有効作品数 761作品のうち、404点が一次審査を通過いたしました。
二次審査からは6名の審査員と、日本イラストレーション協会の理事3名(計9名)が、投票フォームにランダムに表示される3つのセクションに対し、1セクション(134〜135点)=10票づつ、それぞれ切手にふさわしいと思うデザインに投票していただきました。
6票を獲得した作品は、1点でしたので、切手シートのカバーイラストに決定しました。
5票を獲得した作品も、1点でしたので、6票・5票の作品がそれぞれ幅広の切手に採用されました。
4票を獲得した作品は、6点でした。
ここまでの8点は、二次審査の段階で採用が確定となりました。
残り2枠を巡って、三次審査が行われました。
三次審査は、3票を獲得した11作品の中から2作品を選出するのですが、どれも素晴らしい作品のため、作品の良し悪しというよりは、先出の8作品とのバランス(色やテイスト)をふまえて決定いたしました。
惜しくも採用とならなかった次点9作品につきましては、末尾にてご紹介いたします。
2024年のイラストレーションの日は、北陸の皆様を少しでも元気づけたいという思いからか、元気の出るイラスト、温かく優しい色使いのイラストが多く、作品のレベルも高かったように見受けます。
たくさんのご応募、ありがとうございました!
審査員
審査員9名(敬称略)
イラストレーター 佐々木 悟郎
イラストレーター 津々井 良
アーティスト/イラストレーター 上田バロン
画 家 田中 ラオウ
装丁家 宮川 和夫
デザイナー 鷹野 雅弘
日本イラストレーション協会 代表理事 誉田哲朗
日本イラストレーション協会 副理事長 竹本晃子
日本イラストレーション協会 理事 進藤晴義
審査総評
日本イラストレーション協会 代表理事 誉田哲朗(イラストレーター)
はじめに、このお祭りのような1日を一緒に盛り上げてくれた、沢山の作家の皆様に感謝申し上げるとともに、入選されたイラストレーターの皆様にお祝いを申し上げます。
自分の作品が実際に使える切手として発売されるワクワク感はイラストレーションを描く人にとって、とても価値があるものだと思っています。
本年もたいへん多くの企業や教育機関がハッシュタグで発信してくださるなど、「イラストレーションの日」の社会的認知は、さらに一歩進み、レベルの高い作品が多くあり。切手にならなかった作品にも、非常に魅力的な作品を多く見受けました。
切手のキャンペーンに参加する作品について、残念だったのは条件不備と「切手のイラスト」に向いていない作品。条件を十分確認せず参加されて当落を分けた選考が一次審査では多く見受けました。来年、本気で自分のイラスト作品を切手にしたい!という方は過去の採用作品などをよく見直し、ハッシュタグやSNSフォローなどの条件をきちんと満たして、「切手のイラスト」としてテーマが適正かどうかをよく考え、切手に向いている構図、レイアウト感をよく考えて制作してみてください。
切手やはがき・郵便は受け取る方への「想いの贈り物」です。単なる伝達手段ではなく、そこにどんな感情や温もりを伝えられるかであるとも考えています。そんなイメージや世界観のある上位の作品は切手として楽しく、大変悩ましい審査でした。最後の三十点くらいからの絞り込みにおいて、選考から漏れる作品は構図が限定的でトリミングで作品が悪くなるケースと切手の大きさに合ったフォルムの視認性が弱いケースが多かった。これらは、来年の作品制作のヒントにしていただけたらと思います。
次回、さらに魅力的な皆様のイラストレーション作品と出会えることを期待しています。
イラストレーター 佐々木悟郎
どの作品もバラエティに満ちたテーマと表現で楽しく選出しました。今回特に犬や猫のみならず動物や擬人化した作品が多く印象に残りました。時代的に癒しを求めているのでしょうか。
選んだ基準としては切手のサイズになることを考慮に入れつつ、テーマがわかりやすくシンボリックでポジティブなメッセージ性が感じられるものとしました。
イラストレーター 津々井良
1月11日イラストレーションの日に沢山の作品が集まり、それが年々増えてきてるのは イラストレーションにとっては嬉しい限りです。
今、不安な世の中が続いてますが、沢山の方が自分の思うイラストレーションを発表することで 明るい明日が来てくれたらと思います。
今回採用された作品には そんな空気を感じました。
アーティスト/イラストレーター 上田バロン
今回JILLAさんとのご縁をうけ、しっかり審査させていただきました。
自分も長くイラストレーション業界で活動してきた1人として「イラストレーションの日」が、このような企画を通して認知されていくことを嬉しく思います。
まずは採用された皆様おめでとうございます。
非常にたくさんの作品を鑑賞した中で、丁寧な仕上げと小動物や植物たちが描かれる柔らかな印象の作品が好みでした。切手デザインでは小さいからこそ、色も重要なポイントなのかなと思います。今回の傾向としては、普遍的な優しい気持ちになるような作品が今の雰囲気なのでしょう。
切手自体は非常に小さな存在ですが、郵便物に添えられた小さな作品は送り主の温かい気持ちをも想像でき、豊かな気持ちになります。メールやメッセージで即応性のやり取りが日常になっている昨今ですが、改めて切手作品の持つスペシャルな部分に気付かされました。
画家 田中ラオウ
技術的に高レベルな作品が多かった印象です。ただ、うまい絵かどうかと良い絵かどうかはまた別の話なので、より良い絵を目指すという意味では「もう一工夫あれば」という絵も多かったです。
今回はその壁をひとつ越えてると感じた作品に投票しました。 絵は自己満足上等の世界なんですが、鑑賞者に「この絵は自己満ぽいな」と思われるのは多くの絵描きにとって不本意だと思います。この問題は画面内のルールを明確化して絵の見え方を意識することで解決することが多いです。例えばラインの太さや色は、使う色数や色調の範囲は、陰影や遠近感はどの程度表現するのか、画材はどれを使うか、伝えたいメッセージと技法はマッチしているか、など。
感性の赴くままに描く絵も楽しいですが、今回の応募作品のクオリティを見る限り、それだけで満足していいレベルではもう無いように見えます。 切手に採用された皆様おめでとうございます!
応募した全ての皆様、ナイスチャレンジです!
装丁家 宮川和夫
毎年言っていることだが、切手は相手に思いを届けるためのツールということを意識して描いて欲しい。私の審査の基準は「気持ちのいい絵」かどうかということ。もう一つは小さい画面なので構成要素をできるだけシンプルにするということだ。
この二つを踏まえて、「なるしまなる」さんの作品は素晴らしかった。個人的には、「ばばまほ」さん、「とむ」さん、「タカヤユリエ」さん、「おかドド」さんの作品が印象的だった。
郵便料金も高くなり、郵便というシステムも時代に合わなくなっている。切手からも時代の転換点が明滅しているのが見える。本と同様、なくならないで欲しいものの一つだ。
デザイナー 鷹野雅弘
このコンテストで審査を務めるのも今年で3年目です。一つ一つの作品が素晴らしく、それが切手になったらどうなるだろうと思うと、心が躍ります。
昨年と大きく変わった点は、生成AIがより身近な存在となったことです。イラストを職業としている方々の中には、この技術に危機感を抱いている人も少なくないでしょう。 しかし、生成AIがさらに進化しても、イラスト独自の“現実ではあり得ない組み合わせ”を含む独特の世界観は、各イラストレーターの唯一無二のものであり続けるはずです。
選ばれたイラストが纏う切手が、日常生活にほんの少しの涼やかな息吹をもたらすことを想像しながら…
日本イラストレーション協会 副理事長 竹本晃子(イラストレーター)
1月11日のイラストレーションの日は、毎年、私のタイムラインがイラストで埋まる日でもあります。そして、素敵なイラストがたくさん拝見出来る眼福の日でもあります。
イラストレーションの日の切手図案キャンペーンも今年で5回目の開催となり、今年は、昨年の425名を大きく上回る707名の皆様からイラストの投稿いただきました。
2024年は特に「元気の出る温かいイラストで、タイムラインを埋め尽くしたい!」との思いで、できる限りのリポストをしました。
審査としましては、全体を通してハイレベルな作品が集まったように感じますが、それと同時に、参加条件である「JILLAアカウント」のフォロー忘れが非常に多く、沢山の素晴らしい作品が選考から外れてしまったのが残念でもありました。
参加くださった皆様、本当にありがとうございました。
採用された皆様、おめでとうございます!
惜しくも選考を逃した皆様、2025年もお待ちしていますので、ぜひチャレンジしてください!
日本イラストレーション協会 理事 進藤晴義(イラストレーター)
1.11 イラストレーションの日にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今回もたくさんの方のイラストが集まりました。良い作品ばかりで選考は大変でした。
切手の要素を鑑みリストアップするのですが、どれも個性的で素晴らしかったです。
たくさんの絵でたくさんの刺激をもらえるのが選考の良いところです。
「自分の絵を切手にしたい」この思いを感じました。
今回選ばれた方々、おめでとうございます!
選ばれなかった方々、実はかなり惜しい方が沢山いらっしゃいます。
挑戦を続けてくださいませ。
2024年 イラストレーションの日オリジナル切手シートのデザイン(予定)
最後になりましたが、惜しくも次点となりました9作品をご紹介します。
どれも素敵な作品ばかりでした。2025年もまたこのような機会を設けたいと考えておりますので、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。