【結果報告】インボイス導入についてのアンケート
協同組合日本イラストレーション協会では、2022年9月1日~10月10日までの期間、インボイス導入に関するアンケート調査を実施した。
調査方法は、JILLA 組合員を対象にブログとメールマガジンによる告知を行い、Webサイトにアンケート回答フォームを設置して実施。667の回答数を得た。
アンケートの結果は以下の通りである。
回答者の属性は、男性283名、女性353名、性別を答えたくない人が31名であった。
職業は上から、イラストレーター、グラフィックデザイナー、Webデザイナーが多い。
設問に入る前に、消費税免税事業者であるか、課税事業者であるかを尋ねたところ、下表のような結果となった。比較的多い3職種(イラストレーター、グラフィックデザイナー、Webデザイナー)の課税事業者の割合は11~15%で大きな差は見られない。なお、課税事業者の比率が高い職種としては、漫画家が34%、画家が28.6%、アートディレクターが25%となっている。
インボイス導入について、組合員が何を心配し、問題に思っているかを尋ねた結果、回答数が300を超えたのは、上から「事業が困難になりそう」が、85.4%、「 適格請求書発行事業者の情報が商用利用される」が、67.6% 、「適格請求書発行事業者の本名・登録番号が公表される」 が、61.0%、「事務処理が増え負担になりそう」が、60.6% 、「収入が減少しそう」が、58.6%の5項目であった。
「インボイス制度の対策として、行政からの支援・補助は必要だと思いますか?」の問いには、93.9%が必要だと回答した。
インボイス制度への対応についての設問では、「免税事業者のまま行くと思う」と回答した人が 21.2%、「適格請求書発行事業者になる予定」と回答した人が 30.6%、「税理士と相談してから決める」と回答した人が 10.5%、「相談先がわからない」と回答した人が 19.7%、「導入に反対なので対策予定なし」と回答した人が 9.6%、「法人化する」と回答した人はわずか 1.3%であった。
「その他」と回答した人は7%であったが、その大半が「決めかねている」「ギリギリまで様子を見たい」と回答している。
短い期間ではございましたが、アンケートへのご協力大変ありがとうございました。
自由回答にも貴重なご意見を多数いただいております。組合員の皆様の声をしっかり受け止め、情報提供や要望活動などの基礎資料として活用いたします。
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