レポート | 中日本支部 大人の社会見学 in 金沢
中日本支部では金沢に社会見学に行ってきました!
2022年9月2日(金) 13:30 JR金沢駅の皷門下で集合、本日はレンタカーにて移動です。
スケジュールはこんな感じ
・北陸サンライズ株式会社(印刷会社工場)
・懇親会
・いしかわ生活工芸ミュージアム
まずは印刷会社へ
デザイナーが日ごろお世話になっている印刷会社さん。
現在ではネットで入稿することが多くなりましたが、さて、現場ではどのように作業されているのか?知っているつもりでしたが、巨大な印刷機を実際に目の前にすると圧倒されます。
今回お伺いしたのは金沢市の中堅印刷会社 北陸サンライズさん。
こちらは中日本支部で企画しているカレンダープロジェクトでご協力いただく予定になっており、その打ち合わせもかねての来訪となります。
紙質や版型についてサンプルを用いて親切に提案頂きました。そして打ち合わせの後早速工場見学に。
色調整、トムソン型抜き、輪転機、オンデマンド印刷、製版、折り加工機、箔押し、インクなど、様々な印刷の工程を見学できました。
今回見学した北陸サンライズさんは、型抜きを多用したパッケージ印刷が充実していましたよ。
パッケージじゃなくてもトムソン使って穴あけ加工とかしますよね。
これです!
高いので頻繁には利用しないのですが、まれに箔押しすることがあります。実際に箔押しをしている工程も見学、まさに手作業なんですね。
トムソンに限らず、箔押しも型が必要。再発注することを考え、型の保存期間などは事前に把握しておくのが重要です。
ハイデルベルグ 最新のハイデルベルグ
中二病 デザイナーとしてやりハイデルベルグの印刷機を見るとテンションが上がります。興奮しますが、国産機との速度や色管理などの違いなどプロっぽい質問が飛び交います。ネット注文だからと言って当然手を抜くことなく、色管理は厳重に行っていらっしゃいました。ありがとうございます。
パッケージなどの組み立てはパートさんがやってるのかな?と思っていたのですが、もちろん人間の手でしかできない工程も今回見学できましたが、自動化された工程も見事でした。言ってみれば、小さな車の工場の様なラインが組まれており、商品によってベルトコンベア上に糊付け機や折工程をプログラムしていくことで、あっという間に紙がラインを流れて箱となっていきます。こういうのはどれだけ見てても飽きないもんですね。不思議です。
輪転機にかける紙のロール 輪転機様
輪転機の機械はちょうどこの時止まっていたのですが、紙のロールのデカさに驚きました。手では持てないなこれ。
スーパーのチラシ。こうやって出来ているんですねぇ。チラシでお客さんが手を切らないようにする加工や校正の漏れがあったときのコストなど興味深くお話を聞くことが出来ました。チラシの仕事してる人もいらっしゃるでしょう。かんばれー
交流会へ
さて、そして夕方になり、金沢と富山からJILLAに興味があるイラストレーターさんたちと夕食。ポートフォリオを見せ合いながら、(めちゃ上手い!)地方でイラストレーターとして活動するノウハウなどで話が盛り上がりました。JILLAの活動や保険、AdobeCCなど、お得っぷりを説明。
というわけで、中日本支部の仲間が増えることになりました!
また近々お会いしましょう!
いしかわ生活工芸ミュージアム
そして次の日は、以前21世紀美術館には何度か行っているので、パスして金沢工芸についての見学です。いしかわ生活工芸ミュージアムへ。工芸品の展示のほか、イベント展示として金箔を使用した伝統工芸品の展示、加賀友禅、九谷焼、山中漆器、輪島塗など、石川県の風土に深く根ざした、信仰や文化にかかわりの深い伝統工芸品が紹介されていました。九谷焼の絵付けをする現代作家さんの話を聞いたり、実に細かい筆さばきを間近で見たりする機会に恵まれました。
中日本支部のエリアには瀬戸や多治見、常滑、美濃、九谷と陶磁器のデザイナーや作家さんも多いので気になりますね。
と、いくら紙面があっても足りないので、この辺りで。
今回は新規会員さんを獲得するとともに、印刷の工程、また、中日本エリアの衣・食・住を彩る「美」に触れることができたよい機会となりました!
― 恒田 ―