JILLAブログ

【西日本支部】出張レポート|東映太秦映画村

2022年8月2日 イベントレポート 西日本ブログ

東映太秦映画村探訪記

文、写真、イラスト:天野勢津子(JILLA西日本支部)
サイト「あまちゃ工房」 https://amachakoubou.com/

私は時代小説が好きで、いつか絵が描けるといいなと思っていました。夢の話だったのですが、ある日、思いがけなくカバー絵の依頼をいただいたのです。えらいこっちゃ。望外のお話に2つ返事で引き受けたものの、自分にできるか不安でいっぱいでした。貧乏長屋を舞台に繰り広げられる話だったので、カバーにも長屋を入れてほしいとのご要望。ネットや本で、いろいろ調べはしましたが、なかなかよい資料が見当たりません。そこで思い出したのが「東映太秦映画村」です。あそこならば、参考になるになる写真が撮れるだろうと思い、出かけました。

JR「京都駅」から約10分の「花園駅」で下車し、テクテク歩いて15分ほどで到着です。入場料は大人2,400円となかなかのお値段。元を取らねばと意気込んで入場しました。


連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の影響で人がいっぱいかなと思ったのですが、平日ということもあり、のんびりした雰囲気です。中に入ると、時代劇で見たことのある江戸の街並みが広がっていました。

商家が並んだセット。ちょんまげ姿の八さんや熊さんが出てきそう。

暖簾がはためく米問屋さん。米俵持って帰りたい。。

店によってはセットの中にも入れます。暴れん坊将軍の「め組」かな?裏側はろうそく問屋なのがおもしろい。

遊郭もありました。モデルは吉原の総籬(そうまがき)三浦屋さんでしょうか。

目的だった貧乏長屋もバッチリありました!中にも入れます。
ネットや本には載っていない生活の細々としたところも、よくわかってうれしい。

超貴重!?長屋のトイレ。


村内を時代劇の衣装を着たキャストさん(というのかな?)が歩いていて、写真撮影に応じてもらえます。絵の参考にさせてくださいというと、皆さん快くいろんなポーズを撮ってくださいました。大感謝です!ただ一つ、同心さんがいなかったのが残念……。いらっしゃる日もあるそうです。


捕り物道具や刀などの小道具も見ることができました。

この日はありませんでしたが、ドラマ撮影の見学もできます。子どものころに来たときは、水戸黄門の撮影をしていた記憶があります。無料のイベントショーなどもあり、時代劇が好きな方や、時代物の絵を描かれる方にはおすすめの場所です。スケッチ会もいいかも。

肝心の時代小説のカバー絵も描くことができました。最終的に、長屋はほんのちょっぴりになりましたが……。でも、たくさんの写真を撮ってきたので、もしまた時代物の依頼をいただいたら活かせるなと思っています。

小学館文庫
うかれ堂騒動記 恋のかわら版
著/吉森大祐 装画/天野勢津子

AMAZON https://www.amazon.co.jp/dp/4094071415/

東映太秦映画村 https://www.toei-eigamura.com/
アクセス:JR「花園」駅より徒歩13分、嵐電「太秦広隆寺」駅より徒歩5分
入場料:大人2,400円、中・高生1,400円、子ども(3歳以上)1,200円
営業日と営業時間は月によって変わるのでHPで確認を。

天野勢津子サイト「あまちゃ工房」 https://amachakoubou.com/